場面から
上司への頼み方
前置きから入るか、結論から入るか。相手によって正解が逆になります。
同じ用件を、同じ丁寧さで頼んでいるのに、ある上司にはすっと通り、別の上司には渋い顔をされる。頼み方が悪かったのではなく、その人が何を先に知りたいかが違っただけ、ということがあります。
依頼の場面で受け取り方が大きく割れるのは、2つの軸です。ひとつは「筋が通っているかを先に見るか、関わる人への影響を先に考えるか」。もうひとつは「段取りが決まっていると安心するか、進め方に余白がほしいか」。
この2つを掛け合わせると4つになります。以下はそれぞれに向けた具体的な言い方です。丸ごと写して使えるように書いてありますが、あなたの言葉に置き換えたほうが、当然よく届きます。
4つの伝え方
同じ用件でも、相手が何で納得するかによって、届く言い方は変わります。ここでは2つの軸の組み合わせで4つに分けました。当てはまりそうなところから読んでください。
結論と期限を、最初の一文で
当てはまりやすいタイプINTJ(建築家)・ENTJ(指揮官)・ISTJ(管理者)・ESTJ(幹部)
判断の軸が筋道にあり、予定が決まっていることで安心するタイプ。前置きが長いと、内容に入る前に「で、何をしてほしいのか」が気になってしまいます。用件・期限・所要時間を最初にそろえて渡すと、そこから先の話が早くなります。
伝わりやすい言い方
- 「◯◯の件でご相談です。△日までにご確認をお願いしたく、10分ほどお時間をいただけますか。」
- 「結論から言うと、A案で進めたいです。理由は2点あります。」
すれ違いやすい言い方
「お忙しいところすみません、実は先日から少し気になっていることがありまして……」
なぜ用件に辿り着くまでが長いと、話の中身より先に「要点が整理されていない」という印象が立ってしまいます。丁寧さのつもりが、逆に負担として受け取られることがあります。
理由は明確に、進め方には余白を
当てはまりやすいタイプINTP(論理学者)・ENTP(討論者)・ISTP(巨匠)・ESTP(起業家)
筋が通っているかを見る一方で、手順まで細かく決められると窮屈に感じやすいタイプ。「なぜそうするか」ははっきり伝えつつ、「どうやるか」は預ける形にすると動きやすくなります。
伝わりやすい言い方
- 「A案で進めたいと思っています。理由は◯◯です。やり方はお任せしたいのですが、方針だけ伺えますか。」
- 「◯◯についてご相談です。案が2つあって、どちらが筋がいいかご意見をいただけますか。」
すれ違いやすい言い方
「手順は①②③でお願いします。△日までに必ず。」
なぜ決め打ちの手順は、判断する余地を先に奪われたように感じられることがあります。同じ内容でも、方針を渡して進め方を任せるほうが、結果的に速く進むことが多いです。
誰のためかを添えて、段取りは明確に
当てはまりやすいタイプINFJ(提唱者)・ENFJ(主人公)・ISFJ(擁護者)・ESFJ(領事官)
関わる人への影響を先に考え、なおかつ予定が決まっていることを好むタイプ。「何のために・誰のために」と「いつまでに」の両方がそろって、はじめて安心して引き受けられます。どちらか一方が欠けると、引き受けた後で迷わせてしまいます。
伝わりやすい言い方
- 「◯◯の件、△△さんの負担を減らしたくてご相談です。□日までにご意見をいただけると助かります。」
- 「ご相談があります。15分ほどお時間いただけますか。◯日か△日、ご都合のよいほうで。」
すれ違いやすい言い方
「これ、お願いします。」
なぜ目的も締切も無いと、配慮したくても何を優先すべきか判断できません。気を回してくれる人ほど、材料が足りないときに一番困ります。
事情を一言添えて、一緒に決める
当てはまりやすいタイプINFP(仲介者)・ENFP(運動家)・ISFP(冒険家)・ESFP(エンターテイナー)
人への影響を大切にし、上から決められるより一緒に考えることを好むタイプ。困っている事情を先に開いてから、負担の量を相手と一緒に決める形にすると、無理のない引き受け方をしてもらえます。
伝わりやすい言い方
- 「◯◯で少し行き詰まっていて、相談させてもらえませんか。」
- 「◯◯をお願いしたいのですが、どのくらいまでなら無理なくお願いできそうですか。」
すれ違いやすい言い方
「△日までに必ず仕上げてください。」
なぜ一方的な指定は、事情を聞いてもらえないまま線を引かれた感じになりやすいです。同じ締切でも、相談の形にするだけで受け取り方が変わります。
16タイプ早見表
相手のタイプに見当がついているなら、ここから該当の伝え方へ。タイプごとの解説ページも用意しています。
ひとつだけ、お願いです
ここに書いたのは「こう言えば必ず通る」という攻略法ではありません。相手のタイプは決めつけられるものではなく、同じタイプでもその日の状況で受け取り方は変わります。うまく当てはまらないと感じたら、この分類のほうを疑ってください。目の前の相手のほうが、いつでも正しいです。
ほかの場面
相手のタイプに、見当をつけるところから
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16タイプ性格診断
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