場面から
パートナーへの不満の伝え方
不満は、溜めてから言うほど「責める言葉」になりやすくなります。
言わずに我慢していると、ある日小さなことで爆発してしまう。けれど言ったら言ったで、相手が黙り込んだり、言い返してきたりして、話し合いにならない。不満を伝えるのが難しいのは、内容より、相手に届く形に整えるのが難しいからです。
不満を伝える場面で受け取り方が割れるのは、2つの軸です。ひとつは「その場で話しながら整理したいか、いったん考えてから話したいか」。もうひとつは「一つの具体的な出来事で分かるか、続いている傾向や意味として分かるか」。
この2つを掛け合わせると4つになります。どのパターンでも、「あなたはいつも」で始めないことだけは共通しています。以下は、そのうえでの言い方の違いです。
4つの伝え方
同じ用件でも、相手が何で納得するかによって、届く言い方は変わります。ここでは2つの軸の組み合わせで4つに分けました。当てはまりそうなところから読んでください。
一つの出来事を、その日のうちに具体的に
当てはまりやすいタイプESTJ(幹部)・ESFJ(領事官)・ESTP(起業家)・ESFP(エンターテイナー)
話しながら考えるタイプで、しかも具体的な出来事なら受け止めやすい人です。溜めずに、その日にあったことを一つだけ、事実として伝えます。そのうえで「どうしたらいいと思う?」と話し合いにすると、言い合いではなく相談になります。
伝わりやすい言い方
- 「今日、洗い物をそのままにして寝ちゃったでしょ。朝それを見て、ちょっとしんどかった。どうしたらいいか話せる?」
- 「さっきの電話、私の話を途中で切られた気がして悲しかった。今、少し話してもいい?」
すれ違いやすい言い方
「いつも何もしてくれないよね。」
なぜ「いつも」は、相手にとって反論できる言葉です。一つでも例外を思いつけば、話は不満の中身ではなく「いつもかどうか」の言い合いに変わってしまいます。
「これからどうしたいか」から話し始める
当てはまりやすいタイプENTJ(指揮官)・ENTP(討論者)・ENFJ(主人公)・ENFP(運動家)
話しながら考えるタイプで、個別の出来事より全体の方向性で受け取る人です。過去の出来事を並べるより、「二人でこうしていきたい」という話から入ると、責められている感覚を持たずに聞いてもらえます。
伝わりやすい言い方
- 「最近、二人で話す時間が減ってる気がしてて。週に一回くらい、ゆっくり話す時間をつくりたいんだけど、どう思う?」
- 「家のことの分け方、一回見直したい。今のやり方で、お互いに無理してないか話したいんだ。」
すれ違いやすい言い方
「先週の火曜もそうだったし、その前の土曜も……」
なぜ出来事を一つずつ並べると、この相手には「何を変えたいのか」が見えなくなります。方向が分かれば、細かい話は自然についてきます。
具体的な一件を、先に文章で渡す
当てはまりやすいタイプISTJ(管理者)・ISFJ(擁護者)・ISTP(巨匠)・ISFP(冒険家)
考えてから話したいタイプで、具体的な出来事なら受け止めやすい人です。顔を合わせていきなり切り出すと、身構えて言葉が出てこなくなります。あったことを一つ、短く文章で先に送り、話すのは後からにすると、落ち着いて向き合ってもらえます。
伝わりやすい言い方
- 「昨日の夜、帰りが遅くなるって連絡がなくて心配だった。責めたいわけじゃないから、落ち着いたら少し話そう。」
- 「ひとつ相談があるんだけど、今夜じゃなくていいから時間ある日に話せる?内容は、休日の過ごし方のこと。」
すれ違いやすい言い方
「ちょっと話があるんだけど。」(とだけ言って、内容を言わない)
なぜ内容の分からない「話がある」は、考える材料のないまま不安だけを渡してしまいます。先に中身が分かれば、この相手は準備をして話し合いに来てくれます。
気になっていることの全体を、時間をとって
当てはまりやすいタイプINTJ(建築家)・INTP(論理学者)・INFJ(提唱者)・INFP(仲介者)
考えてから話したいタイプで、個別の出来事より、その奥にある意味や関係のあり方で受け取る人です。小さな不満を思いつくたびに伝えるより、まとまった時間をとって「最近こう感じている」と全体像を話すほうが、深く受け止めてもらえます。
伝わりやすい言い方
- 「最近、自分ばかり気を遣っている気がしていて。責めたいんじゃなくて、二人の関係をどうしていきたいか、今度ゆっくり話したい。」
- 「週末、少し時間をもらえる?ずっと考えていたことを、ちゃんと伝えたいんだ。」
すれ違いやすい言い方
「ねえ、今それ言う?」(その場の思いつきで細かく指摘する)
なぜ細かい指摘が続くと、一つひとつの中身より「いつも見張られている」という感覚が残ります。この相手には、回数より一度の深い話のほうが届きます。
16タイプ早見表
相手のタイプに見当がついているなら、ここから該当の伝え方へ。タイプごとの解説ページも用意しています。
ひとつだけ、お願いです
ここに書いたのは「こう言えば必ず通る」という攻略法ではありません。相手のタイプは決めつけられるものではなく、同じタイプでもその日の状況で受け取り方は変わります。うまく当てはまらないと感じたら、この分類のほうを疑ってください。目の前の相手のほうが、いつでも正しいです。
ほかの場面
相手のタイプに、見当をつけるところから
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16タイプ性格診断
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